*+。危険な…。+*

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「私たちも日本に帰ってきたんだけど、霧山くんのところに遊びに行きたいねって話になったの」 佐山さんは早乙女くんを見て、微笑んだ。 「そうそう!しょーちゃんが帰ってきて暇してたら可哀想だしよ! で、メールで居場所聞いたらココにいるって言うから、遊びに来ちゃった!」 ……すごい考えだ。 せめて彰弥くんが家に帰るまで、遊びに来るのは待とうよ。 早乙女くんの言葉に頭の中でツッコミを入れていると、早乙女くんがまた私を見た。 「彼女さん、ごめーんね」 さっきまで私に対して無愛想だった早乙女くんが、笑顔だ。 ……良かった、嫌われてたわけじゃないんだ。 嫌われるも何も、初対面だもんね。 「あ、ううん。私は別に構わないよ」 嫌われてないと思うとホッとしてしまい、笑顔で応えた。 彰弥くんの友達には嫌われたくないし。 「確かに居場所は教えましたけど、まさか来るとは思いませんでしたよ」 「ごめんね。霧山くんを驚かせたくて。ていうか、部屋の名前まで聞いたところで分かってよ」 佐山さんは意外とサバサバと喋る人で、彰弥くんに笑いながらツッコミを入れている。 た、確かに…! 部屋の名前まで聞かれたんなら、気づこうよ!  
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