*+。危険な…。+*

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「しょーちゃん行くぜ!」 「はい、どうぞ」 「きゃ。霧山くん、そっちお願い!」 「早乙女くん! 私、取りますから!」 意外と初対面の2人とも楽しく卓球をすることが出来た。 しばらく卓球を楽しんでいると、「あちぃ~!喉かわいたねぇ」と早乙女くんがタオルで汗を拭いながら言う。 「確かに渇きましたね。何か買ってきましょうか?」 彰弥くんも早乙女くんの言葉に同意し、買いに行く準備をしようとした。 ここまでは。 「あ、しょーちゃんはいいよ!俺と彼女さんで行くから!」 と早乙女くんの軽く笑った声が聞こえた。 「え!?」 そ、そんな…! 「丁度さっきのゲーム負けたし、俺らのおごりで!」 「えぇ…!」 そんな勝手に…。 早乙女くんは嬉々として彰弥くんに伝えている。 そんな姿を見ていると、行かざるおえない。 「よろしいんでしょうか…?」 彰弥くんは遠慮がちに聞いてくるが、早乙女くんは「おっけーおっけー」と元気良く笑っている。 「じゃあ、お願いしようかな」 佐山さんは結構あっさりしている。 もう自分が飲みたい飲み物を、早乙女くんに伝えていた。 早乙女くんはテキパキと、佐山さんと彰弥くんが飲みたい物を聞き、私に声をかけてきた。 「じゃあ、行こっか。2人にはちょっと待ってもらうから。勝手に2人で試合しててって言ったから」 「あ、うん」 早乙女くんと2人で歩くって……、ちょっと気まずいかも。  
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