双子×双子＝遠恋！？

*+｡早乙女くん｡+*

「いつ！誰が佐山を好きだって言ったんだよ！？」

「え！？ええと……」

早乙女くんの気迫にやられ、言葉を出すのに言いよどんでしまう。

「佐山は友達。そんな風に見たことはない！」

早乙女くんは、かなり真剣な表情でバシッと言い放った。

佐山さんの為じゃないと言うのなら、なんでこんなことを…？

考えていたことと違う理由なら、もう聞くしかない。

「んーと…、じゃあ結局…早乙女くんは何をしたかったの…？」

「……お前なんかに言いたくない」

えぇー…。

ムスッとした表情で、言われる。

「…でも、私に言って解決できることかもしれないよ…？」

「…じゃあ、しょーちゃんと別れて」

「嫌だよ」

「なんで？解決できることじゃん」

「だからって、彰弥くんと別れるのは無理だよ」

「ケーチ」

早乙女くんの目的は、私と彰弥くんを別れさせること…か。

「いや、ケチって……。なんで私と彰弥くんを別れさせたいの？」

私がそう聞くと、早乙女くんは唇を尖らせ、不満そうな顔をした。

「……勿体無い。お前にしょーちゃんは勿体無い。しょーちゃんには、もっと可憐で優しくて綺麗な人が似合うんだ」

言い返せる言葉が見つからない……。

でも、これだけは言える。

「私は彰弥くんが好きだよ。気持ちは誰にも負けない自信がある」

「うるさいっ！！俺の方がしょーちゃん好きだもんね！」

「いや、私の方が！！

…って、えぇぇーー！！？」

早乙女くんが、私達を別れさせたい理由って…もしかして…？