*+。良かったねって。+*

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―――――――――――― ――――――― 知らない間に、何故かコイツに身の上話をしていた。 「……だから、俺はしょーちゃんのことが…本当に…本当に…大切なんだ…―」 しょーちゃんが傷つくことは許さない。 例えば…コイツがしょーちゃんを傷つけて、他の奴のもとに行ってしまうかもしれない。 そうなる前に、嫌な女は俺が全部追っ払わないといけない。 しょーちゃんを幸せにしたい。傷つけるであろうものは絶対に許さない。 女なんて、みんな自分勝手で…こっちの気持ちにまったく気付いてくれない。 それどころか気付いてるくせに、良いように利用する奴もいる。 コイツも、本当はしょーちゃんのこと…心から想って何ていないんだろうなぁ。 みんな、最初だけだ。それか…後は全部偽りの気持ちだ。 いつか、きっと…お前もしょーちゃんから…離れるんだろう…? チラッと目線を上げ、目の前のすげームカつく奴を睨んでやる。 「…分かるよ。私も…彰弥くんが…っ、大切だよ…」 頬を伝う一筋の雫。 目を擦る手。 「―…な、っ…なんでお前が泣いてるんだよ…!?」 「いや、だって……分かるよ…。自分の気持ちを否定された……早乙女くんの気持ち……っ。私も味わっ…うぅ…味わったこと…ある…っから…」 なんで……有り得ないんだけど。 なんで、コイツがこんな鼻水垂らして泣いてんの…―? 感情移入の度、超えてるだろ…!  
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