*+。良かったねって。+*

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--蓮華Side-- 佐山さんと早乙女くんを二人っきりにして何十分か経過した。 あの様子を見る限りだと、落ち着いて話が出来なさそうだけど…大丈夫かな…? 「…あの二人、大丈夫かな?」 「大丈夫ですよ。早乙女くんも自分の気持ちに素直になったら、二人とも上手くいくじゃないですか」 隣りを歩いている彰弥くんは余裕でそんなことを抜かしおる。 って、自分の気持ちに結構素直な早乙女くんが正直に言っちゃったら、佐山さんのこと間違いなく振るよ!そして彰弥くんに気持ち伝えちゃうよ! 「いや、あれ以上素直になったら…ちょっと困るかな」 「なぜです?二人とも、両思いで万々歳ですよね」 くぅぅ!!なにあっけらかんとした表情で言ってるの! 意外と鈍感だよ彰弥くん! そんなこと考えていると、どこからか着信音が聞こえた。 「あ、俺の携帯からですね」 電話だったみたいで、すぐさま出る。 「はい。え?ええ。あ、はい、わかりました。もうお話は終わったんですね。 ええ。ええ、分かりました。もう帰られるんですね。はい、では今向かいます」 そう意外と長く話し、彰弥くんは電話を切った。 彰弥くんの言葉からは何を話していたか分からないけど。 「誰だったの?」 「早乙女くんからでした。とりあえず和解したとのことです。 あと、よく分かりませんがそろそろお二人とも帰られるそうです」 にっこり笑っている彰弥くん。 友達が仲直りしたら、やっぱり嬉しいよね。 私も嬉しいや。 「じゃあ、二人の所行こうか」 「ええ、そうですね。お別れしないといけませんね」 電話では、もう帰る準備をして受付の前に居ると言っていたらしい。 慌てて受付前に行くと、さっきまで仲悪そうにしていた二人は、今は仲良く笑って話している。 「早乙女くん、佐山さん。すみません、お待たせしてしまって」 彰弥くんが二人に笑顔で歩み寄ると、二人も私たちの方に気付いてくれた。 「お、しょーや!待ったぞー!俺ら、もう帰るから元気でな。 色々邪魔したなー」 笑顔で彰弥くんと話す早乙女くん。 「本当に沢山ご迷惑かけて、ごめんなさい。 いつかお詫びさせてね」 コソッと私に申し訳なさそうに謝る佐山さん。 結局二人はどうなったのかな? 「フラれたけど、あたし諦めないことに決めたの」 気持ちが顔に出ていたのか佐山さんが笑って教えてくれた。  
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