*+。再会と頭痛。+*

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「ははは、やめてよ。なんでそんな有り得ない冗談言うのさ」 もうー、一瞬本気でビックリしちゃったよ。 椿もハードなギャグを言うようになったもんだ。 「冗談じゃないわ! 蓮華こそ、変な真似やめてよ。なんのつもり?」 椿が呆れたように言う。 私…、すごい普通なこと言ってるんだけど。 「いや、何のつもりって…。普通に有り得ないでしょ。私と彰弥くんが付き合うって……。 星の王子様と地球の凡人だよ? 絶対にないね」 私が思いっきり首を振って否定すると、椿が更にムッとした表情になった。 「な、何言ってるの!?……それ本気なの?確かに最近は彰弥くんと連絡がとれてないって言ってたけど……別れたわけ?」 「ええぇえ!?」 なんか付き合ってる付き合ってないじゃなくて、付き合ってるか別れたかの話になってる! 「…別れちゃったの?」 「わ、別れたとか別れてないとか、それ以前の問題だよ! 私は付き合ってません!! 彰弥くんとそんな感じになるなんて、想像出来ないし、第一に彰弥くんは私のことなんか見向きもしません! 彰弥くんの前でそういうこと言わないでね?申し訳なくなるから」 彰弥くんと私が付き合ってるなんて…冗談で言ったとしても、彰弥くんに申し訳ないもん。 私がベラベラと言い切ると、椿は口を金魚みたいにパクパクと開閉し始めた。 どうしよう…ちょっと言い過ぎちゃったかな…。 「…ご、ごめんね。ムキになったりして。ただ……本当に現実では有り得ない話だからさ…」 私が彰弥くんと…? 目を閉じて、彰弥くんとの思い出を頭の中で検索してみた。 「…………」 う~ん…、分かった。 まず、彰弥くんとお付き合いという流れになる思い出は …絶対にない!  
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