*+。再会と頭痛。+*

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「はあ!? ちょっと見てもいい!?」 「え、うん」 別にやましいモノは何もないから、戸惑いもなく椿に携帯を渡した。 椿は真剣に携帯を見て、ピコピコと操作している。 多分、彰弥くんとのメールの内容を色々と確認してるんだろう。 私の携帯を椿は返してくれた。 そして一言。 「有り得ない…」 「だよね。彰弥くんと私がお付き合いだなんて有り得ないよね」 納得してくれた…… と思ったら、 「違うわ!蓮華と彰弥くんのメール、恋人同士がするような内容じゃないわよ! おかしい!なんで“好き”とか“会いたい、寂しい”とか送ってないわけ!? ネリケシの存在について語って、何の意味があるっていうのよ!」 椿さんの意見はごもっともです。 ただ、最近存在を失いつつあるネリケシを家で見つけ、彼らはこのままこの世界にいて意味があるのか…というのを彰弥くんにメールで送ったら、ネリケシの存在意義について討論してしまったんだな…。 「だから付き合ってないから、そんなメールも一切ないんだってば」 「……そんなことないわよ!!蓮華と彰弥くんは付き合ってる!絶対に!」 「そんなピシッと指差されて言われても……困るんだけどなぁ」 「とりあえず寝て思い出しなさい! うっかり忘れちゃってるのよ!」 うっかり忘れられるレベルなのかな…? 「…うん、分かった」 このまま椿と話してても、口喧嘩に負けて終わるだけだ。 私は再度ベッドに横になることにした。 「…おやすみ、蓮華。早く思い出しなさいね」 「…うん…、おやすみ…椿…」 思い出せたら、思い出しておくよ。 多分、無いと思うけど。  
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