*+。再会と頭痛。+*

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「…思い出して…って言われても…、何も忘れてないんだから…思い出しようがないよ」 私は、彰弥くんと侑弥くんと高校で再会して、また仲良くなれた。 私は、侑弥くんが好きで…でも侑弥くんは椿が好きで……私の恋は実らないままで。 でも、椿には彼氏が出来て…侑弥くんは椿に告白したけど振られちゃって……。 私は、侑弥くんに告白できないまま…そのまま…高校を卒業した。 あれ…?彰弥くんは…? 彰弥くんも確か椿のこと好きだったんじゃなかったのかな? でも、直接椿を好きと言ったところは聞いたことがない。 なら、彰弥くんは誰も好きではなかった…っていうのも有り得る。 「…よーく分かんないや」 もう……考えるだけでだいぶ疲れるし、人の気持ちを考えたって私に分かるわけがないし。 ましてや、過去の人の気持ちなんて読み取れるわけもない。 「…面倒くさい…。考えるのヤメよう」 私が考えたって、何かが変わるわけでもないんだ。 私は、侑弥くんが好きなんだもん。 他には、何もないよ。 何も……。 彰弥くんだって、私とそんな感じになるなんて考えたこともないだろうし。 ……このままじゃ、明日彰弥くんと会うのに意識しちゃうよ。 忘れよう。 椿の言ったことは、何かの間違いだ。 私のことは、椿よりも私自身が知ってるんだから。  
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