*+。会いたい。+*

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その日、彰弥くんから連絡は無かった。 特に…、興味ないのかな…。 彼女が合コン行っても、気にしない派? どうでもいいから返事しないとか…? 「…寂しいなぁ」 すぐさま返事が来ないのは分かってる。 彰弥くんだって、暇なわけじゃないんだし…むしろ忙しい方なのに………。 分かってる。 分かってるんだけど………なんだかとても寂しい。 彰弥くんから連絡が来ることを祈り、私はケータイを握り締めて、眠った。 翌日、朝メールボックスを見たら、やっぱり彰弥くんから連絡は来なくて…胸が少しだけ痛かった。 「…まだ忙しいの?」 なんてケータイに問いかけてる時点で…私は終わってるのかな…。 いや、でも今日1日中待ってたら、必ず返事は来るよね…! そんな変な確信を持って、仕事場に向かった。 朝、職場に着くと、由衣が嬉々とした表情で私を待っていた。 「蓮華、おはー」 後輩のわりに、かなりフランクな挨拶である。 「おはよー由衣」 「ねっねっ、彼氏から連絡きた!?」 ワクワクとドキドキが入り混じった表情をする由衣に、私は軽く首を横に振った。 「ううん…忙しいみたい」 本当に忙しいだけならいいんだけど……。 「えー、つまんなーい」 「いや、つまんないって言われても」 「じゃあさー、3日後に返事なかったら合コン行くこと決定ね」 「え!?無理!」 「ダメだよー。返事しないってことは興味ないってこと!3日後、連絡来なかったら、蓮華と彰弥さん?だっけ? 自然消滅確定だねっ」 語尾に音符が付きそうなくらいの由衣に言われ、私の頭の中でゴーンンン…と大きな鐘が鳴った。 自然消滅……だと…。  
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