*+。会いたい。+*

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「…自然消滅……」 3日後、連絡がなかったら自然消滅確定……。 「大丈夫大丈夫! 3日もあれば返事来るってー!来なかったら、もう終わりだけどーあははー」 私がこの世の終わりみたいな顔をしていたせいか、由衣が軽くフォローを入れてくれた。 本当に軽いけど。 「……どうしよう。早く返事来い来い…」 ケータイを見つめながら念力を送ってみるけど、私の念力が効くはずも無く…… と、思った瞬間、ケータイが震えたあぁ!! 「わあぁ!!彰弥くんかも!彰弥くんかも!」 「え!マジで!早く早く!」 しょぼくれていた時にケータイが震えたから、かなりテンションを上げて、ケータイを開き、画面を見た。 『元気か? 久しぶりにメールしてみた。最近会ってないから、今度会わねーか? 美味い飯、この前見つけたから教えてやるわ。 暇な時でいいから、返事待ってる。 仕事頑張ってなー』 「……………」 「ね、どうだった?合コン行ってもイイって来た?」 「…………」 「ね、蓮華。黙ってないで教えてよ」 由衣は意外と鈍いのか、私の肩を揺すって、返事を急かした。 私のこの顔見て…彰弥くんから返事が来たと思えないでしょう…。 うぅ…!彰弥くんからじゃなくて、侑弥くんからメールが来るなんて…! いや、侑弥くんは決して悪くはないんだ! 美味しいご飯のお店も紹介して欲しいんだ! だけど…!! なんか、こう…! 期待しすぎてたから、違った時の落ち込みも大きかったというか…。 いや、勝手に期待していた私が悪いっちゃ悪いんだけどさ! 「…はぁ、違う人からだった」 溜め息をこぼし、パタンとケータイを閉じた。 さーて…仕事しないと…。  
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