1 新しい春

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3月。 高校を卒業して 俺は新生活の準備を進めていた。 俺とはもちろん 早坂俊だ。 4月から俺は大学生。 特にやりたい仕事とか思い付かなくて大学通いながらでも 探そうかなって感じ。 ちなみに大学は、家からだと遠いから1人暮らしをすることになった。 そういうことで 今は部屋の掃除を淡々と進めている。 「ふぅ…こんなもんだろ」 部屋に残ったのは引っ越しの為に用意した段ボール箱だけだ。 ベッドや本棚は先に新居に運んでもらった。 掃除を終えて、リビングへ向かう。 リビングには、父さんと母さん。それと敦子がいた。 「あ。俊ちゃん終わったの?」 「あぁ、やっと終わったよ」 「俊。今日で家族みんな揃うのは最後だからどこかに外食でもいくか?」 「父さんいいよ。つーか最後って…もう会えないみたいに言うなよ」
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