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最後に遅い突っ込みを入れるジータであった。
~公園~
夜中を回る時間に、ピンクの長い髪の少女…"リン"が、公園で立ち尽くしていた。
かわいい服に赤いものが点々とついており、それでもリンは気にせず立っていた…。
リン「……う……う…」
声を殺して泣いているリン。
瞳から流れる透明の涙。
頬に伝わる切ない雫。
「お嬢ちゃん、こんな所で何してるんだい?」
リンの背後で、手に包丁を隠し持った殺人鬼が現れる。
ゆっくりとリンは、後ろにいる殺人鬼を見つめる。
リン「……」
「お母さんとお父さんはどうしたんだい?」
リン「……」
何も言わないリンは、ただひたすら涙を流し続ける。
殺人鬼は、リンの周りを見つめ、一歩後ろへと足を動かした。
リンの周りには、リンを殺そうとした殺人鬼ばかりだろうと思う奴らが、体から大量の血を流して死んでいた。
殺人鬼は、ゆっくりと顔を上げると、リンの目の色が変わっているのに気がついた。
「(ま…まさかな…)」
こんな少女が、殺人鬼を殺せるはずない…
そう 殺人鬼は思っていた。
そしてリンは、目の前にいる殺人鬼に近づく。
リンの赤い瞳が、何故か怖くて、その場に座り込んでしまう。
「ひいい!」と小さ
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