第3話♯血の目

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ミイハロフ学園の制服を着て、リンの髪より少し短く、両手を後ろに組んでいた。 サーシャ「…なんだ貴様」 相変わらず生意気な口調で女性を見つめるサーシャ。 小声でまふゆが「サーシャ!」と怒鳴る。 燈「あの…リンちゃんとは…どういった関係なんですか?」 「リン…あの子は私の母の親友の…娘さんなの」 アゲハ「アレクサンドル君」 サーシャを見つめて、「話、聞いた方が良いね」と言うと、サーシャは頷き、まふゆは女性を座らせてあげた。 そして女性は悲しい表情に変えて、リンのことを話した。 「あの子…リンは、凄く可哀想な子なの」 まふゆ「可哀想って…何かあったんですか?」 「……リンにはお兄さんがいるんだけど、ある日…両親が買い物に行っている時、事件が起こったの」 うつ向きながら、女性は暗い表情のまま、リンの過去を語り出した。 ~過去~ 小学校入る前のリンと、小学校入っているリンの兄が、家の中で楽しく話していた。 冷たくて美味しいアイスクリームを食べながら、面白い番組を見て二人で仲良く笑っていた。 リン「お兄ちゃん! この人面白いね!」 「だな、ウケるぜ! あはは!」 凄く楽しい中、両親が鍵を閉めるのを忘れていて、そこに二人の男性
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