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が現れた。
リンを連れて逃げようとするが、兄は男性に捕まってしまう。
そして、男性達はキッチンから包丁を出し、兄の身体をあちこち刺しまくった。
リン「お兄ちゃん!!」
「逃げろぉ!! リンー!」
目の前で兄の返り血が家具や床、壁に着いて、そしてリンにもかかってしまう。
笑っている男性達は、包丁の動きを止めることなく刺し続けていた。
「お嬢ちゃんも…刺して…いいかい?」
ハァ…ハァ…と、一人の男性が息を切らしながら、手にもっているハサミをリンに近づかせる。
恐怖がリンを襲う。
「やめろぉ!!」
男性を振り切って、兄はリンを血まみれの腕の中に抱き寄せた。
その時リンは、言葉を失っていた。
リンの首や顔にまた兄の血がベッタリと着く。
そして今、自分の目の前で血のついた包丁を、降り下ろし、また笑いながら兄の背中を刺していく。
そして血がリンの片目に入ってしまい、リンは目を瞑ってしまう。
真っ暗な中で男性達の「うひゃひゃ!!」と壊れたような笑い声が、リンの耳に伝わる。
次に目を開けた時のリンの瞳は、真っ赤な瞳になっていた。
そして兄は、すれ違うようにリンからずれ落ちて、その場で倒れてしまった。
男性達はリンを見つめた。
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