第3話♯血の目

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ゆっくりと立ち上がるリンは、クスっと微笑み、男性に近づく。 「な、なんで…笑ってるんだよ…! 気持ち悪いんだよ!」 ハサミを持った男性が、リンを斬ろうと降りおろした。 リンはハサミを持った男性を見つめ、男性は動きを止めてしまう。 ピンク色の瞳が血のように真っ赤な色になって、その目を見ていると、周りは何故か止まってしまう。 リン「刺すのって…面白いよね」 クスっと微笑み、リンは公園で使った時のように、血を操り、包丁を持っている男性を、鉄で刺した。 「ぐっ! がはっ!!」 「な、なんだ このガキ! 血を…武器に変えやがった」 リン「ねぇ 刺すのって…面白いよね?」 そう言うとまた、リンは包丁を持っていた男性を刺し続けた。 男性が兄にやっていたように… 何回も何回も、男性が死ぬまで刺し続けた。 「……だ……めだ……」 その一言を残すと、男性は目を閉じた。 リン「もう死んじゃったの? 面白くないお兄ちゃん」 「ひ、ぎゃあああ!」 リン「ねぇ もっと … もっと 楽しませて ? お兄ちゃん」 家を出ようと、ハサミを持った男性が、リビングから出ようとしていたその時だった…。 ―――ボオオォ…! 「うわああ!」
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