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ゆっくりと立ち上がるリンは、クスっと微笑み、男性に近づく。
「な、なんで…笑ってるんだよ…! 気持ち悪いんだよ!」
ハサミを持った男性が、リンを斬ろうと降りおろした。
リンはハサミを持った男性を見つめ、男性は動きを止めてしまう。
ピンク色の瞳が血のように真っ赤な色になって、その目を見ていると、周りは何故か止まってしまう。
リン「刺すのって…面白いよね」
クスっと微笑み、リンは公園で使った時のように、血を操り、包丁を持っている男性を、鉄で刺した。
「ぐっ! がはっ!!」
「な、なんだ このガキ! 血を…武器に変えやがった」
リン「ねぇ 刺すのって…面白いよね?」
そう言うとまた、リンは包丁を持っていた男性を刺し続けた。
男性が兄にやっていたように…
何回も何回も、男性が死ぬまで刺し続けた。
「……だ……めだ……」
その一言を残すと、男性は目を閉じた。
リン「もう死んじゃったの? 面白くないお兄ちゃん」
「ひ、ぎゃあああ!」
リン「ねぇ もっと … もっと 楽しませて ? お兄ちゃん」
家を出ようと、ハサミを持った男性が、リビングから出ようとしていたその時だった…。
―――ボオオォ…!
「うわああ!」
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