第3話♯血の目

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探しに行ったけど…どこにもいなくて…」 「そのまま帰ったの」と、すごく小さい声で言った。 そして女性は泣きはじめ、小さな声で「リン」と、ぶつぶつ呟いていた。 顔を隠して泣いている女性に背中をさする燈。 女性の泣き声を黙って聞いているサーシャとアゲハ。 泣いている女性を見つめるまふゆとジータ。 サーシャは、リンがこの学校にいることを知らせようかと、考えていた。 本当に女性がリンを"助けたい"という気持ちがあれば…。 …と、そこにリンが通る。 ジータが「あ」と呟くと、女性は後ろを向いた。 弁当を食べ終わったのだろう… 教室に向かうリンの姿があった。 いつもリンが着ている私服のまま…。 「り…リン!!」 女性の声に反応したリンは、声のする方へ向かった。 女性はすぐに駆け寄り、リンを強く抱きしめた。 リン「………」 「ごめんね…リン…迎えに行かなくて…ごめんね…」 リン「……痛い……放れて」 「あ…ごめんね リン」 女性はゆっくりリンから離れ、涙を手で拭き、笑顔でリンの顔を見つめる。 ピンク色の瞳だと確認し、女性は安心した。 リン「…お姉ちゃん、リンのことを知っているの…?」 一瞬、女性は自分の耳を疑った。 「…え?」
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