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ゆっくりと起き上がると、サーシャは目を大きく開けた。
そして周りを見つめ、「一体なにが…」という顔をした。
まふゆ「ミイハロフ学園よ サーシャ」
そう、そこはミイハロフ学園…なのだが、サーシャ達以外の生徒がその場で血を流して倒れていたのだ。
そして目の前に、リンの腕を掴んで叫んでいた女性が、泣きながら死んでいた。
だが…リンの姿がない。
周りを見渡すが、リンがどこにもいない。
空の色は青から赤黒い色へと変色していく。
ゆっくりと立ち上がると、所々に生徒の死体が転がっていた。
サーシャ「探すぞ」
アゲハ「何を?」
サーシャ「リンを探す!!」
そう言ってサーシャは校内へと、走り出した。
アゲハ「え? あ、ちょっと待って! アレクサンドル君!!」
校舎の中へ入り、玄関の前でも死体が転がっている。
ジータ「一体何があったんだ?」
まふゆ「鉄の臭い…」
アゲハ「沢山血が流れてるから、それで臭いがきついのかも」
今はそんなことを言っている場合ではない…と、サーシャは走ろうとするがまふゆに止められる。
まふゆ「手分けしてリンちゃんを探そう!」
アゲハ「そうだね、僕は一人で良いから!」
そう言ってアゲハは、左側の階段を登った。
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