第3話♯血の目

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ゆっくりと起き上がると、サーシャは目を大きく開けた。 そして周りを見つめ、「一体なにが…」という顔をした。 まふゆ「ミイハロフ学園よ サーシャ」 そう、そこはミイハロフ学園…なのだが、サーシャ達以外の生徒がその場で血を流して倒れていたのだ。 そして目の前に、リンの腕を掴んで叫んでいた女性が、泣きながら死んでいた。 だが…リンの姿がない。 周りを見渡すが、リンがどこにもいない。 空の色は青から赤黒い色へと変色していく。 ゆっくりと立ち上がると、所々に生徒の死体が転がっていた。 サーシャ「探すぞ」 アゲハ「何を?」 サーシャ「リンを探す!!」 そう言ってサーシャは校内へと、走り出した。 アゲハ「え? あ、ちょっと待って! アレクサンドル君!!」 校舎の中へ入り、玄関の前でも死体が転がっている。 ジータ「一体何があったんだ?」 まふゆ「鉄の臭い…」 アゲハ「沢山血が流れてるから、それで臭いがきついのかも」 今はそんなことを言っている場合ではない…と、サーシャは走ろうとするがまふゆに止められる。 まふゆ「手分けしてリンちゃんを探そう!」 アゲハ「そうだね、僕は一人で良いから!」 そう言ってアゲハは、左側の階段を登った。
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