生徒会長は黒猫

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薄暗い校舎裏。 コンクリートの冷たさと混じり合うタバコの匂い。 不良軍団のたまり場である。 高校生ともあろうものがタバコをふかして集会だ。 「ヘッドが消えた以上俺らの時代だ」 「きしししししっ!暴れてやるぜぇ」 「どうやらヘッドは生徒会長にやられたらしいな」 「なぁ、生徒会長ってそんなに強えのか?」 「けっ、所詮女だろ。ヘッドが消えたのはあいつが弱かっただけだ」 くっくっくといかにも悪そうな笑い声を響かせる。 噛ませ犬の空気が漂っていた。 今このたまり場にいるのは10人。 そのうちの一番トップと思われる男が立ち上がり声をあげた。 「くはははは!!生徒会長だかなんだか知らねえが俺が全員殺してやるぜぇぇ…え、……え?」 ずしーん! 大きな音をたてて男は前のめりに倒れた。 男の後ろに立っていたのは…… 「せ、せせ生徒会長ぉぉぉぉ!?」
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