ルックスだけいい男

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「裸になれ。」 「嫌なら降りろ。」 返す言葉が見つからなかった。 そして追い討ちをかけた。 「減るもんじゃないだろ。」 また沈黙が続き私が言えた言葉は 「帰る。途中まで送って。」 精一杯の言葉だった。 家のかなり手前で降り 渡すつもりで買ったプレゼントを 近くの公園のゴミ箱に捨て 泣きながら帰った。 その後 高校生活中 言葉を交わすことはなかった。
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