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「お前上手く逃げ切ったな。」
『そんなつもりないですし。私は大真面目に考えて答えたまでです。』
「ほう・・・。
結局俺の悩み
解決しとらんがな。」
『まぁ、まだ後1カ月弱
ありますから、ゆっくりじっくり悩みましょう!』
残っていた枝豆を手に取り
少しニヤニヤしながら、
そう言う私。
ワインに枝豆は
さすがにミスマッチだった。
…どれだけ幸せな悩みか。
シンさんは自分で
分かってるんだろうか。
尊敬する先輩の幸せは
…私も幸せ。
素直にそう思うから
自然と口元もゆるんでくる。
「リン、人を言いくるめんの
上手くなったよな。」
『気のせいですって!
一段落つきましたけど
どうします?
まだ飲みますか?』
「当ったり前じゃー。
場所変えるぞ。
カラオケでも行くかぁ。」
『いえーい!!』
その日私達は
カラオケで歌いまくり、
再び飲みまくる。
気がつくと二人でシャンパン二本は開けてしまった。
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