***chapter1***R

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…最近よく、 思う事があって。 なんかとっても大事な事を忘れている様な、そんな気がする。 もう何年も慢性の鼻炎が続いている、そんな感じ。 ずっともやもやが消えないで留まっている。 ってこんな事誰に云ってもしょうがないから時間に解決して貰うしか無いんだろうな。 “RRRRR~” 『ごめんなさい、私の携帯です。 ・・・はい、もしもしシンさん?こんばんは。 あ!メールするの忘れてました、すいません。 今日終わるの1時過ぎちゃいそうなんですよね…。…はい。…シンさんには美夏さんいるじゃないですか! …40にもなって何言ってるんですか。 はい、来週くらいには落ち着くと思うので、来週飲みに行きましょう。 …じゃあ話はその時で。…はい、お願いします。…では失礼します。』 「…社長から?」 『はい。今日飲みに誘われてたんですけど私が来ないとつまんないから12時までなら待ってる、って言ってて。 どんなにマッハで終わらせてもさすがに厳しいですよね? 結局来週に持ち越しになりました。』 「待ってるからなんて愛されてるね。」 『ふふ。どうなんでしょうね。 シンさんの飲みに最後までついていけるの、私くらいしか居ないからですよ、きっと。 …それも女性として終わってますけど。 あと、シンさん基本さみしがり屋だから酔うとさらに寂しさ倍増するんじゃないですか、多分。 私の事は弟の様に思っているみたいですけどね。』 「でも二人のコンビ見てると癒されるよ、僕。」 『…引いちゃう、の間違いじゃないですか?2人してあんなに飲むなんて。』 「ハハ。まあそれもあるね。」
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