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それで、美夏さんっていう綺麗な奥さんもいて。今年3歳になる男の子、潤くんの父親。 幸せな家庭で、 一家を支える大黒柱。 結婚して家庭を持っても単身赴任して一人東京で仕事をして、 これまでと変わらず私を含むアーティストや社員たちとのコミュニケーションも欠かさない。 そして何よりも… 彼の作る詩や楽曲や ライブでのパフォーマンス力は、 心奪われてしまうくらいに、生きるエネルギーを感じる。 なんていうか、 アーティストとしても人間的にも 凄い人。 そう、 だから最初は憧れだった。 ただの憧れ。 この時はまだこの感情も コントロール出来ていた。 あんな事が無ければ、 私達の未来は 違っていたはず。
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