第1話

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六本の刃がブラックロウへと一直線に飛んで行く。 ブラックロウのオーラは黒鳥を形作り、それら全てを弾き進んで行く。 「はああああああ!『奥義・極星一閃』!!」 覇者の持つ刀に力が宿り、大剣と化した刃で黒鳥へと向かう。 両者の力が激突、爆発を起こし周囲を吹き飛ばした。 「ぐあっ…!」 「馬鹿な…この僕が…!」 結果相討ちとなり、二人は地面に投げ出される形で倒れた。 「まだだ…まだ僕は…!」 「そこまでだ」 その時、立ち上がる覇者を男の声が制止した。 「貴方は…!」 「誰だあんた…?」 「俺はハーデス。黒野、一旦退くぞ」 「ですがハーデスさん!僕はまだ」 「聞こえ無かったか?退くぞと…言ったんだ」 ハーデスと名乗る男が覇者を静かに睨む。 その雰囲気に圧倒された覇者は何も言わなかった。 「それじゃ…行くぞ」 ハーデスは異空間を開きその中に覇者を入れて立ち去ろうとした。 「待て!黒野をどうするつもりだ!」 「お前には関係無いな」 ハーデスは一瞬でブラックロウの背後に移動し、背中から悪魔の化身を呼び出した。 突然の出来事にブラックロウの回避が…追いつかない。 「しまっ…!」 「遅い。『パンサーショットD』」
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