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六本の刃がブラックロウへと一直線に飛んで行く。
ブラックロウのオーラは黒鳥を形作り、それら全てを弾き進んで行く。
「はああああああ!『奥義・極星一閃』!!」
覇者の持つ刀に力が宿り、大剣と化した刃で黒鳥へと向かう。
両者の力が激突、爆発を起こし周囲を吹き飛ばした。
「ぐあっ…!」
「馬鹿な…この僕が…!」
結果相討ちとなり、二人は地面に投げ出される形で倒れた。
「まだだ…まだ僕は…!」
「そこまでだ」
その時、立ち上がる覇者を男の声が制止した。
「貴方は…!」
「誰だあんた…?」
「俺はハーデス。黒野、一旦退くぞ」
「ですがハーデスさん!僕はまだ」
「聞こえ無かったか?退くぞと…言ったんだ」
ハーデスと名乗る男が覇者を静かに睨む。
その雰囲気に圧倒された覇者は何も言わなかった。
「それじゃ…行くぞ」
ハーデスは異空間を開きその中に覇者を入れて立ち去ろうとした。
「待て!黒野をどうするつもりだ!」
「お前には関係無いな」
ハーデスは一瞬でブラックロウの背後に移動し、背中から悪魔の化身を呼び出した。
突然の出来事にブラックロウの回避が…追いつかない。
「しまっ…!」
「遅い。『パンサーショットD』」
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