第1話

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強力な一撃が覇者に命中する。 だが。 「フン……その程度か」 「何……!?」 覇者は微動だにしなかった。 拳のオーラが鎧に吸収され、『シャドーナックル』は無力化されてしまったのだ。 ブラックロウは飛び退き距離を取る。 「次はこちらから行くぞ…来たれ。我が刃達よ!」 覇者がそう言うと彼の周囲に六本の刀が出現した。 「『剣技・七星演舞』!!」 宙に浮く六本、覇者の持つ一本の刀。合わせて七本の刃がブラックロウを襲う。 「さっきまでの威勢はどうした!」 「くっ…こんなのありかよ!?」 覇者が刀を振るうと、相手の隙を突く様に、自身の死角を補う様に、残りの刃が宙を舞う。 圧倒的な能力の前にブラックロウはただ防戦する一方でしか無かった。
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