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小田原 美依。
高校一年生。
身長146センチ。
自分のプロフィールをざっと挙げるとしたら、真っ先に浮かびあがるのはきっと良くも悪くも身長なんだろう。
女の子同士の友達なのに、皆と微妙に合わない目線。
写真を撮ると私だけが見切れる顔。
可愛いなんてフォローで上手くカバー出来る程、私の悩みは簡単じゃない。
高いところの物は取れないし、後ろの席じゃ黒板が見えない。
毎日飲んでいる牛乳も、全く効き目がないまま高校生まで成長してしまった。
ため息をついても、やっぱり身長は伸びなくて。
パラ…と開いた学級日誌を、ぼんやりとした目で見ていた。
今日の日直は、私と柏木君。
ふたつ並んだその名前に、少しくすぐったいような嬉しいような気持ちになる。
柏木 春樹。
高校一年生。
身長178センチ。
男の子としても高めのその身長は、埋まりそうにないこの身長差を際立たせる。
どうやら私の身長は、恋愛に対してもだいぶ問題ありの様子だ。
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