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本棚に追加「大体、俺は疑問に思っていた。お前、元々エデンの神だからということで神を擁護しているだろう」
ジークの思わぬ攻撃に、エイダはたじろいだ。だが、そこは元住人としてはっきりとした態度をとってやらねばなるまい。
「そうですよ。僕にとって神は……エデンに住まう方々は家族も同じ。それを疑われて、黙っていられますか」
「そうだな。俺も家族が侮辱されたら、口に出すだろう」
意外な切り返しをされ、エイダは情けなくも反論もせずぽかんと口を開けてしまった。ジークの科白が意図したものでなかったとしても、エイダの口を黙らせるのには十分だった。
「だが、俺達の部族を殺したのが“家族でないもの”だったらどうする」
「それは、どういう……」
「お前は、神のすべてを知っているのかと質問している」
左右色の違うジークの瞳が、ひたとエイダの心臓をえぐるように見据えられた。要領を得ないジークの質問に、アーヴが軽く手を挙げて助け舟を出す。
「つまり、何かい? ジークは、『神と同等の力をもつ何か』が存在するって言いたいの?
まぁボクは、神っていう定義すら意味不明だけど」
「……神という定義は、基本的にエデンの住人に該当する名称です。イルミンスール様や『三柱の女神』から生まれた神々、そしてその他自然現象的に発生した自然物の神も居ますが……」
アーヴの質問に、心ここに在らず状態のエイダが独り言のように答える。アーヴは挙げていた手を引っ込めて腕を組むと、傍らに座るエイダを見下ろした。
「だから、そのエデンに入るにはどうしたらいいのさ」
「イルミンスール様に“祝福”を受けた者だけが、エデンに入れる……」
――そうだ。なぜ今まで考えようともしなかった。
「そんな……まさか」
「それが結論だろう」
ジークがエイダの言葉の先を読んで、自分の思いを確信に変えた。
「神という定義に漏れ、祝福を受けずにこの世界にいる『神』が居るんだ。そうとしか思えん」

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