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「貴方…誰なの?」
私の口から発したその言葉に彼はどう思っただろうか。
いつの間にかいたクラスのみんなも顔を真っ青にして私を見てる。
でも、私の目は極めて清んでいた。
「知代に、麻衣子っ!!来てくれたの?」
「夢、おはよ…。ね、拓哉の事忘れたの?」
二人は極めて静かに私に問うた。
私は混乱してへっ!?っと訳がわからないとでも言うように首を傾げる。
二人は、私を悲しい顔で見た。
「た、拓哉…あんた…」
「………夢って名前、伺ってました。
もしかしたらはじめましてかもですね。
俺が拓哉です。以後よろしく、夢さん。」
笑ってるが彼はとても悲しそうだった。
はじめましてなんて言って欲しくなくて、体は淋しいと悲鳴をあげる。
それに気づく事もなく、私は。
「はじめまして、拓哉さん。」
そう、言ってしまったのだった。
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