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「議事録作成なんて後輩にやらせとけよ…俺今日帰るわ。」
エスケイプ。俺は試みた。
「何言ってんの！あの会議に参加してたの、幹部だけでしょ！それにあんたぐらいでしょ、まともな文章書けるの！」
確かに、生徒会の奴らは致命的に文章能力がない。国語で赤点取るくらいだ。恐らく文章らしい文章を書けるのは羚か俺くらい。
「じゃあ羚が書けよ。学年2位の国語の腕前でさ。」
俺は皮肉を込めて尚もエスケイプを試みた。
「ダメよ。私、これから教師と会議なの。校則緩和のための。」
つまり書けるやつは俺だけ。俺は最後の、自分でも無茶だと思うような手段を講じた。
「じゃ他のやつに書かせろよ。」
「残念、他の幹部はもう帰ったわ。生徒会で残ってるの、私とあんただけよ。」
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