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「戦闘機がおよそ40。さらに地上には対空車両が10機確認できています。」
オペレータが答える。
「よし、対空砲火開始。こんな旧式の戦闘機に落とされるんじゃ無いぞ。さて、俺もグラディオンで出るぞ。クロノ、艦の指揮は任せる。」
「はっ!」
バルディアから出撃した40機余りの戦闘機は戦艦ヴァラートへ攻撃を仕掛ける。しかし、ヴィラートの装甲か堅く、戦闘機の機銃では攻撃が命中してもその攻撃は致命的なダメージとはなっていない。それはバルディアの司令室からのモニターでも、戦闘機のパイロットの目からしても明らかだ。
ならばと今度はヴィラートに対してミサイル攻撃を試みる。しかし、この攻撃はヴィラートからの対空砲火によって全て打ち落とされた。対空砲火は攻撃のみに使用されるものでは無い。こういった防御にも使用される。
それでも40余りの戦闘機はヴィラートの対空砲火をかわしつつ攻撃を加える。腕の悪いパイロットは対空砲火によって被弾し墜落、爆発炎上する。その場所がバルディア城下の外だったのが不幸中の幸いだったのかもしれない。
しかし、有効打の無いバルディア軍の間には悲壮感が漂っていた。
そして、それに追い打ちをかけるような事が起きる。
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