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ヴィラートの甲板から10機の人型の巨大兵器が飛び立った。彼らはその隊長20メートルにもなる人型の兵器をグラディオンと呼んでいた。そのうちの8機は灰色のグラディオンだが、残りの2機の内、1機は白色、もう1機は青色のカラーリングが施されていた。
「俺たちと他4機は地上の部隊を攻撃する。残りの5機は空中の戦闘機を排除しろ。エレマ、部隊の指揮は任せたぞ。」
白色のグラディオンに搭乗しているオルオニアスは機体間無線通信を使って青色のグラディオンに搭乗するエレマ・マイアナーに話しかける。
「了解です!オルオニアス様!任せて下さい!」
そう言ってエレマの乗る青いグラディオンはスラスターを噴出し、ヴィラートにまとわりつくように飛んでいる戦闘機に向かって飛んでいく。他の3機のグラディオンもそれに続く。そのグラディオンは右手に大型のマシンガンを装備していた。そのマシンガンの標準を戦闘機に合わせ銃弾を発射する。当然戦闘機は常に前進し飛んでいるので、そのまま狙っては銃弾は当たらない。従って、戦闘機の飛行速度と銃弾の速度からコンピュータが着弾地点を算出しそこを狙うように補正している。
そうして、バルディア軍の戦闘機はヴィラート周辺を飛んでいるグラディオンによって次々と撃墜されていった。
同時に地上に着地した白色のグラディオン。目の前には対空車両が空中に向けて砲撃を
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