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「はっ、外部スピーカーの電源を入れろ。」
クランダはそれに従い、オペレーターに指示を出す。そして、オレオはマイクの前に立ち目の前のグラディオンに話しかける。
『私はバルディア国王のオレオ・イレ・バルディアだ。名も名乗らずにご挨拶とはよくも言ってくれる。』
『これは失礼。我々は惑星プルセリアからやってきたオルオニアス・ケルディロームだ。』
他の惑星からやってきた?
その一言だけでも司令部の人間は驚きを隠せない。
国王オレオも一瞬言葉を失う。しかし、少し間をおいて再びマイクに話しかける。
『その他の惑星からやってきた者が我々に何の用だ?ここまで我が国を破壊してくれたのだ。それなりの理由でもあるのだろう?』
『あぁ、我々の要求はこの惑星クレストルニアへの帰還。そのためにまずはこの地を我が支配下に置くことだ。今の戦闘で我々の力は分かっただろう?これ以上抵抗しても無駄だと知っただろう?おとなしく我々に従った方が良いと思うがね。』
さらに衝撃の言葉がオルオニアスの口からグラディオンのスピーカーから出てくる。
クレストルニアへの帰還?
この地を我が支配下に置く?
『少々時間を頂きたい。』
『私は待つのは苦手でね。手早くお願いするよ。そうだね。10分待とうか。』
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