OVER CLIMB

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所詮どちらも不確実、 3⃣も⑨もどちらも危険、 同じ危険なのだからフリテンではない3⃣…… しかし大河はそんな甘い誘惑を断ち切った… そこには理も読みもない…… ただの直感…… 己が最大の武器、 ここまで大河を勝ちを築き上げてきた直感に従ったのだ…… 銀治 (振り込む流れを避けたか…) 大河の打ち出した⑨を見て、銀治はそれを悪魔的嗅覚で嗅ぎ付ける。 銀治 (この流れは不味いな……) 銀治は手の内から二枚の牌を倒すと、大河の打ち出した⑨を鳴く。 銀治 「ポン」 鳴き ⑨⑨⑨ 打 7⃣ この鳴きで銀治の手は 五六七2⃣4⃣8⃣白白中中 鳴き ⑨⑨⑨ 白中バックのイーシャンテンだが… 何故…? 何故7⃣を切るなら、現物2⃣を切らなかった……? この手なら 五六七4⃣7⃣8⃣白白中中 この形の6⃣9⃣チーに構えるべき手… なのに何故、わざわざ場に二枚見えの間3⃣なんかを待つ……? 理解不能の切り、順子落とし… だったが、それも次のツモを見れば理由は明らかとなった…… 十一順目 五六七2⃣4⃣8⃣白白中中 ツモ 3⃣
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