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「……さん!!」
「……さん!?」
なんだ…
折角人が気持ち良く寝ていたのに…
「お……さん!?」
あ~…
ウッゼェ…
まだ体に残る眠気をはね除け、無理矢理に瞼を上げる。
大河
「さ…くら…」
何故、こんなことを言ってしまったのか解らない…
反射的に死んだ妹の名前が出てきた…
女性
「あの~…寝ぼけてないでそろそろ起きてください…それと私はサクラさんじゃありません」
ぼやける視界がだんだんとハッキリ機能を取り戻す。
目の前で青年のことを呼んでいたのは、
茶色く長い髪を後ろで縛って、身長は160前後の女性だ。
大河
「誰だ…」
女性
「このカフェの店員です、毎日会ってるじゃないですか」
大河
「…で、なんか用か?」
女性は少し怒った表情をする。
女性
「それはこんな長いこと何も注文せず店にいられたら怒りもします!ハッキリ言って迷惑です!!」
青年はめんどくさそうに頭を掻く。
大河
「そんじゃ水おかわり」
女性
「営業妨害で訴えますよ…」
その言葉を言いはなった女性の表情は本気だった…
大河
「すいませんでした…」
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