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大河
「よし、解った!」
突然喋りだしたと思うと、大河は茜の父親の席に勝手に座る。
父親
「ちょっと!君!!」
大河
「どうせこのまま打っても負けるだけだ、ならその命…俺に預けろ!」
確かにこのままでは負けると思っていた、
しかし、だからといっても早々に決めれる選択でもない。
なかなか出てこない返事に、大河はイラだち、返事を待たぬまま卓の中央のボタンを押し、牌を流し込む。
父親
「な!?なにを…!!」
大河
「負けたら俺が代わりに借金背負うからよ、さっさと打たせろ!!」
大河の言葉を聞いて、ヤクザ達は笑いだす。
ヤクザA
「いったいどこの誰か知らねぇが、お前さっき点数表見ただろ?どうやって残り半荘一回で十二万点の差を埋めるつもりだ?それにコイツは俺達に六百万の借金もしている、追加で六万点も稼がねぇとならねぇ…どう考えても無理だろ?」
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