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初めて自分の力に気がついたのはいつ頃だったろうか…
だいたい俺が中学二年の頃…
俺に新たな家族ができた…
お袋が死んで5年…
親父が遂に再婚を決めて、
新しい母と…
妹が家族に加わった。
親父
「そんな訳だ、大河!明日からお前の妹になる桜だ!」
目の前の俺と対して年齢が変わらない少女は、笑顔をこちらに向けて、礼儀正しい挨拶をする。
大河
「おう、よろしく!」
腕を組みながら上から目線で挨拶を返す、
あの時の俺は恥ずかしさと嬉しさを隠すために、こんな酷い挨拶をしてしまったのだろう…
当然隣に座っていた親父は、自分の息子のなっていない態度を、人目を気にしながら叱る。
親父
「いや…私の教育がなってなくて…すまないね、真祐美さん…」
真祐美
「何言ってるんですか、男の子って感じでいいじゃないですか」
少し困ったような表情をしていた、
だけど、その言葉には嘘は感じられなかった。
母さんは優しかったし、桜は俺に何故かなついてくれた、
俺も二人を家族に迎える事に抵抗感は無かった…
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