819人が本棚に入れています
本棚に追加
真祐美
「大河…貴方最近学校行かずにバイトしてるんですって!?何で一言も母さんに話さないのよ!!」
大河
「いや…それは…その…」
真祐美
「そんなにお金が欲しいのなら母さんに言いなさい!ちゃんとあげるから!!」
流石に理由を言わない訳にはいけなくなる、
何と言われるか少し怖かったが…
母さんに話すことを決意する。
大河
「俺は金なんていらない…」
真祐美
「ならどうして学校サボってまでバイトしてるの?」
大河
「桜を高校に行かせるために…」
そう言った瞬間、母さんは驚いた顔をしていた…
大河
「今どれだけの借金してるか知らないけど…このままじゃ桜が高校行けねぇってのは解る…だから…!俺が少しでも助けようと…!!」
真祐美
「子供がそんなこと考えなくていいのよ!こんな親の借金のことなんて…」
大河
「親の借金のためじゃねぇよ…」
さっきまで申し訳なさそうにうつ向いていた母さんは、俺の言葉に反応してゆっくりと前を向く。
大河
「家の借金だ、母さん…」
最初のコメントを投稿しよう!