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江戸川は、コーヒーメーカーからコーヒーをカップに入れ、それを砂糖とミルクと共に上杉の前に持って行った。上杉は「ありがとう」と礼を述べ、ブラックのままそれを一口飲んだ。
「相変わらず江戸川が入れるコーヒーは旨い」
そう感想を述べると、もう一口飲んでから上杉はカップをテーブルの上に置いた。
「上杉、今日はいったいどうしたんだ?」
「あぁ、君に解いて貰いたいことがあってね」
珍しいな、と江戸川は思った。いつもならなんでも自分で解決してしまう上杉だ。そんな上杉が江戸川の知恵を借りなければならないとは、よっぽど難解な問題なのだろう。
「君の噂は、よく知ってるよ、江戸川。大学では『IQ180の学生がいる』って噂になってたからな」
そう前置きしてから、上杉はその「謎」を話し始めた。
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