1435人が本棚に入れています
本棚に追加
/429ページ
「なので私のことは心配ご無用です。
唯音様が低ランクで学園に通うのでしたら私は小鳥に変化しお供しましょう。」
小鳥…鳥…やばいぞ、顔がにやけ…
「唯音、何にやにやしているのニャ?」
「唯音様は動物が大好きなんです。」
「それでねぇ…じゃあ自分のことも気に入ってくれたのニャ?」
そんなの当たり前だろー!!
目の前でこんな可愛い耳をピコピコ、尻尾を振り振り…。
たまんねぇー…っとすまん、動物のことになるとつい。
「ん゙ん…ど、動物は世界を救うからな。」
「意味分かんないけど良いニャ。
それよりもニャ、自分のギルド戦力少なくて唯音にやられたやつらで全員ニャ。
だから唯音の参入を歓迎するのニャ。」
ランランはスッとどこからか黒いローブを取り出し俺に差し出しながら言う。
これはランラン、そしてさっき倒した奴らと同じローブ。
「制服ってわけじゃニャいけど姿を隠すのに丁度良い物ニャ。
初級魔法ぐらいだったらほぼ完璧に防げるニャよ。」
…そんな高価そうなものを使ってんのか。
たぶんこれも国王を脅して入手しているんだろうが…可愛い顔して良くやる奴だ。
「ランラン…お前が強いのは分かるんだがギルドのメンバーがあれとお前だけっていうのは戦力的に…」
ふと思ったんだがな。
あいつら15人で俺にかすり傷すら付けることが出来なかった。
「んー…前はもっと沢山いたんだけど…先代のギルドマスターを自分が倒してギルドマスターになったのニャ。
無理矢理ぶんどった様なものだったからほとんど先代について出て行っちゃったニャ。ニャから15人。
しかも戦力的には低レベル者ばかり。
どうしようもなく戦力的に自分への負担が大きく、ほかギルドに狙われやすくニャったからこの島を極秘にもらって隠れて住んでるのニャよ。」
そいうことか。
まぁ新参者よりは信頼のおける人物について行ったほうが確実だから良いのだろうな。
「ということでニャ、唯音には席位的には№2になってもらうのニャ。
実力的には№1なんだけど。」
「いきなり俺が№2になって他のやつらは何も言わないのか?」
俺がランランに問うとランランはにやりと笑い答える。
なんだか嫌な予感…ではないがまた呆れさせられるような言葉が出てくる気がする。
最初のコメントを投稿しよう!