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ガコンッ…キーン…
下降が終わり扉が開く。
目の前に現れた部屋を見て俺はつい呟いてしまった。
「この世界にこんなものが存在して良いのか…?」
何か俺この世界に来てから驚いてばかりな気がする…。
神王からもらった知識によるとこの世界のテクノロジーは俺のいた世界より発展していないはず…。
なのに何故目の前にPCや大型モニター…それに電子パネルなんかがあるんだ?
「へへーん、これには唯音も本当に驚いてるみたいニャ!!
実は自分のギルド腕っ節よりもこういうのを改造したりする頭脳派が多いらしくて、世界に極秘でこんな物をたくさん作ってるニャ。」
「まさか島中にカメラがあってそれから送られてくる映像をモニターに映し出し侵入者を排除したりしていたのか…。」
「カメラ?」
あぁ…自作の物だから俺のいた世界の物と同じ名前ではないのか。
「島の映像をその大きな画面に映し出しているもののことだ。」
俺がそう言うとランランは目を輝かせ尻尾を振り始める。
「ニャニャニャ!!唯音何かこれについて詳しいのニャ!?
何でニャニャんでニャ?
それよりも、唯音の言った通り島中に小型の映像を映し出す機械を置いているニャよ。
”カメラ”って唯音言ってたよね…うん、カメラにモター…良い名前ニャ、唯音これにも名前があるのニャ?」
ランランが指さしたものは一台のパソコン。
「パーソナルコンピューター…一般的にはパソコンやPCと呼ばれるだろう。」
「パソコン…良いニャ良いニャ!!
何でそんなことを知っているのか不思議ニャ…何かもっと知っている事ニャいか?」
ランランの奴興味津々だな。
まぁ疑われるよりはましだがな。
他にか…他に…。
俺は少し考えるとあることを思い出しズボンのポケットを探り折り畳み式で手のひらサイズのあれを取り出す。
俺はまだ折り畳みなんだ…別に良いだろ?
「フォーーーーーーーーー!!!
何ニャ何ニャ!?今度は小さいけど何ができるのニャ!!」
「これは携帯電話と言ってこれをもつもの同士が離れていても会話ができたり情報を検索することが出来るものだ。」
まぁ電波があればだがな。
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