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「けどそれでもやらないといけないのニャ。
だから皆、あたしに力を貸して!今回の依頼はどうしてもやりとげなきゃならないのニャ!!」
ランランは大きな耳をペタリと垂らし今にも泣きそうな表情だが、瞳には強い光を宿している。
別に俺はこの世界に深く関わろうとは思ってはいないが、この世界で初めて仲間や友達が出来た。
こんな俺にだ。
慕ってくれたり冗談を言える仲の人なんて初めてだった。
そんな彼らを俺は守っていきたい。
神王と魔王は力の使い道については何も言わなかった。
俺は隣に静かに立ち話を見守っていたネヴァを見と、彼女はふわりと微笑み俺の欲しかった言葉をくれるのだ。
「唯音様の想う様になさって下さい。
私はどのような道でも唯音様に付いていきます。
そして唯音様をお守り致します。」
「...ありがとうネヴァ。」
俺は意を決しランランに向き直る。
「ランラン、俺は別に依頼がどうなろうと構わない。
俺の力でどうこうなるとは思えないが俺は皆を守るためできる限りのことをしたい。」
そんな俺の言葉に続くかのように全員が声を上げる。
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