闇ギルドの任務

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唯音達が屋敷へ侵入したと同時刻。 「い、一体皆どうしちゃったの!?」 光帝であるシェリアは目の前で起こっているこの状況が理解出来ず慌てていた。 ここに連れてきたギルドメンバーのの大半が頭痛、目眩、耳鳴り、嘔吐などで苦しみはじめたのだ。 自分や実力のある者には何も起こらない。 「な、何なのだ!まだ何もされてないだろうが!何故貴様らの大半が使い物にならなくなっておるのだ!!」 「只今原因の捜査中です。私の他にまだ動ける者もおりますので貴方だけは必ずお守り致しますアレスシア卿。」 「お前達の代わりはいくらでもおるがわしの代わりはおらん。 わしの実験で世界が変わる。こんなところで死んでたまるか! わしは部屋にいる。しっかり警護頼んだぞ。」 嫌な笑いを浮かべ、アレスシアは自室へと入っていった。 「ふぅ…。」 「やなおっさんだな。俺あんなの守る価値なんか無いと思うんだけど。」 現れたのはブルースカイ共通のローブを纏った流星だった。 その流星の言葉にシェリアは微かに眉をひそめ流星に言う。 「流星、この屋敷の主人アレスシア卿はこのルーマラルスという国の大貴族。 前も教えたけど学園都市以外の国に王が治めて安定を保ってるの。 地位的には王・大貴族・中貴族・小貴族。 私みたいなギルドマスターはその下で彼らに逆らうことを許されていない。 反発やそんなこと聞かれたら命がいくつあっても足りないわ。 自分達がどう思っていようとも国に潰されたくなきゃ自分の意思を曲げてでもやらないといけない事もあるの。」 悲しげに言うシェリアに流星は首を傾げつつも頷く。 「俺難しいことわかんねーけどシェリアが言うならそうなんだろうな! まっ、俺がその闇ギルドの奴全員がやつけてやるよ!」 自信満々に言う流星に気を抜かれたシェリアは「それでこそ流星ね。」と微笑んだ時だった。 ガタンっ、ゴッ! 「「!?」」 扉をはさんだアレスシアの部屋から大きな物音がし、流星とシェリアは互いに目を合わせると部屋に飛び込んだ。
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