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「外した。」
仮面を付け変声器をし声を変え話し方も変えているランランは淡々と目の前の相手、グレイ・アレスシアを見据えて呟く。
予定では屋根裏からランランが飛び降りそのまま大胆に脳天を突き刺すつもりだったのだが、何を思ったのかいきなり方向転換したものだからそのまま床をグサリ。
その瞬間をアレスシアが振り返りこの状況を目撃ししりもち。
物凄い音がした。
ちなみに俺はランランに言われ天井裏で待機してる。
勿論ネヴァも鳥の姿で。
「アレスシア卿!」
「おっさん大丈夫か!?」
おいおい…あいつ自分の守るべき依頼主をおっさん呼び。
まぁどうでも良いんだが。
「お、お前ら!早く!早くあいつを殺すんだ!」
「我は殺されたりしない。殺されるのはお前。大人しく殺されろ。」
そう言うとランランは現れた2人には目もくれず、再び武器をアレスシアに向けナイフを降り下ろす。
しかしそれを黙って見ているような奴等ではない。
ランランのナイフを降り下ろすと同時に薄い青色の服に身を包んだ女が武器であるらしい槍を取り出しナイフを弾き飛ばす。
コンマ何秒かの出来事。
「アレスシア卿は我々の後ろに、早く!」
「あ、あぁ!」
…あれがブルースカイのギルドマスター兼光帝。
確か光属性の魔法を得意とし、槍術の腕前もかなりのものだとか。
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