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お昼休み
一人でうまいラーメン屋に向かう
「よっ!!」
いきなり肩を叩かれて、すこし体が跳ねる
「…なんだお前か」
「なんだとはなにさ!!」
「澪かと思った」
「アンタ本当澪ちゃんの事大好きね」
九条麗奈
高校の同級生で、
相談相手
刑事には見えないくらいの美人
「どうよ?あのデブハゲは」
「もうね…最っ悪!新人が美人だからってひいきしやがって…」
「あのハゲは変態だからしょうがないよ!」
麗奈は昔あの会社で働いていた過去を持ち、
課長の餌食になり、思わず殴って辞めたらしい
「まぁ、俺4月で辞めるし」
「まじ!?隼人もやっと刑事になる気になったか!」
「それだけは絶対ヤダ」
「えーアンタうちに入ったら絶対人気だよ?イケメン刑事とか言って(笑)」
「なにがなんでも刑事だけは絶っ対にヤダ」
「そんな拒まなくてもいいだろ(笑)」
麗奈はラーメンを男みたいにすする
…麗奈とは大学の時付き合ってた
でも恋人になると今までとは違う空気になって、
耐えられなかった麗奈が
“やっぱり友達でいよう”って俺をフッた
「隼人さ、どうすんの?」
「どうするって?」
「会社辞めたら、どうすんのって事」
「んー…工事現場とかがいいな…」
「うっわ似合いそう…やっぱり隼人はそういうのがいいよ!!」
「でも
まだ我慢かな」
「………澪ちゃんの事?」
「…うん。」
「手術、やっぱり無理なの?」
「出来ない事はないけど、したら色々澪を苦しめる事になるんだって
それに成功する確率も1%だし」
「じゃあ…澪ちゃんは…」
「…今までずっと病気と戦わせてきたんだ。
もうそろそろ、好きにさせてやりたいんだよ」
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