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『うーちゃん、また忘れ物してったよ?いつものところで待ってるから、取りにおいで』
そうメールを送ると ふぅーと長く息を吐いた。
うーちゃん。
俺の好きな人。
出会ってからまだ2週間ぐらいしか経ってないけど、すでに俺の中では大きすぎる存在で。理由は何であれ、また会えるのはすごく嬉しい。
―コンコン、
その部屋、―俺が勝手に自分の居場所にしてる美術準備室―に響いたノック音
にやけそうになるのを抑えて、「はぁい」と返事する。
扉が開いて、ひょっこり出てきたのは
やっぱり大好きなうーちゃん
「やっほー、そうちゃん。また忘れちゃってごめんね?」
「んーや、ぜんぜん」
また会えて嬉しいし、なんて。
「ほら、この前の忘れもの」
「ありがとーっ」
「取りに来た忘れ物忘れて帰るって」
「うははっ!おれバカだ!」
そう、うーちゃんはなんだか忘れ物が多く、忘れ物を取りに来たのに盛り上がりすぎてその忘れ物を忘れて帰るというおっちょこちょいな子なのだ。
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