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「そうし、あーん」
「ん…おいしい」
「おいし?よかったぁ」
「りょくうの作ったご飯は格別にんマイ」
またやってるよ、なんて
メンバーもスタッフさんも、軽く受け流してくれるようになった。
それぐらい日常的になってる
俺とリーダーの“恋人ごっこ”。
あーんってしたり
楽屋でずっと一緒にいたり
手ぇ繋いでみたり。
はじめの頃は紅ちゃんに
「お前ら気持ち悪ぃよ(笑)」って
笑われたけど、でも…
気持ち悪くても良いから
リーダーと一緒にいたかった。
こんなこと、“ごっこ”じゃなくちゃ出来ないから。
少しだけ、幸せな時間過ごしたくて。
「りょーく?なにかんがえごとしてんの?」
「ん?ううん、なんでもない」
「だめ」
「え?」
「オレといるときはオレのことだけかんがえて。オレもりょくうのことしかかんがえてねーよ?」
分かってる。
今俺たちは恋人ごっこをしてることは。
だけどこんなこと、そんな真剣な声で、
真面目な顔で、言われちゃったら…勘違いしそうになっちゃうじゃん…
、
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