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「なんで、ちゅーしようなんて、」
こんな、いきなり…
「ね、うーちゃん」
「は、はい」
「恋人ごっこ、やめねぇ?」
「ーっ!!」
ついに、この日がきた。
俺が一番恐れていたこと。
いつかはやめる日がくるとは思ってて、だけどやめたくなくて…
でも、もうしょうがない。
「っ…そ…だよね…そうしよっ…か」
震える声はどうしても隠せなくて
代わりに俯いた。
「だから、」
不意にあごを持ち上げられ
次の瞬間重なった蒼ちゃんの唇。
「――ほんとの恋人になって?」
あの日嬉しさのあまり泣きじゃくった俺を蒼ちゃんは抱きしめてくれて、俺ははれて大好きな蒼ちゃんの恋人になった。
幸せすぎて怖くなっちゃうくらい
「うーちゃん、すき」
「おれもだいすきっ」
「もー…バカップルだなぁ」
今日も俺らは 恋人ごっこ じゃなくて 恋人、やってます。
[oa/恋人ごっこからの発展]
より。
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