あなたの隣にいたかった。

壱

…大学。

悩んでいる手前、あまり2人きりにはなりたくない。

でも、久しぶりの機会を潰したくもない。

そうこうしているうちにHRは終わり、クラス内の人もまばらになってきた。

「りょうちゃん、今日行くんでしょ？
楽しんできなよー。」

不敵な笑みを浮かべながら去っていくみずきに手を振りながら、

「仕方ない、行くか!!」

と自分に喝を入れ歩き出す。

迷ってはいたけれど、なんだかんだで久しぶりだから楽しみであったりもする。