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三匹の殻にそれぞれ、数十発もの拳や蹴りの跡が残っており、何の技も無く数と相乗効果で倒したのがよくわかる。
「バトルモード解除」
鎧となった鬼魂が元のバイクに戻り、一息着く。
「あー、腹減った。いきなり動いたからガス欠になりそうだぜ」
「そういや、燃料となる物は今どうしてる? 残量は」
「リッカが覚醒してないんで、前の世界に居たときのガソリンで動いてたんだが、あと2lも無い。ギリギリかもしれねえな」
バトルモードの時は無理やり輝力とかを引き出して足しにしていたらしい。
基準は通常時リッター45km、バトルモードがリッター半刻。
「そういやぁ最後の一匹はど~こ行ったんだ? 死骸もなけりゃ一部も見あたんないがな」
「あれならハサミ破壊したときに、もう居なくなってたぞ」
さて、邪魔者も居なくなったことだし、恩を売った嬢ちゃんに街まで連れて行ってもらわねえと。
「さぁて、さてさて。嬢ちゃん街はどこか知らないか?」
「大丈夫だったか? 怪我は無いようだし、立てるな」
「は、はははははい! 立てます!?」
だからイケメンはウゼェんだよ。後から聞いといて、そっちに目が固定されるから話が進まん。
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