始まりの続き

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走ること二時間。距離にして300km、ようやく森を抜け肉眼で確認出来るようになった。 後ろから赤い雷の光が確認できる。流石に見える場所だと強襲に見えるからな、普通に戻したか。 「あっ、ブレーキどうしょうか。慣性で轢かれるのヤだし、…………分離」 門の前でフックが外れ、離れた後部車両が突っ込んでいく。 「キャァァァァ!!」 「テメッ!? コラッ!?」 中にいた二人の声がドップラー効果だけ残し、黒い馬車がただただ通り過ぎていく。 途中でブレーキをかけ、門には衝突しなかった。 「すいません、通って良いですか? 良いですよね。良くないの? はい、良いと言うことで通ります」 ゴタゴタしている内にまくし立てて、入門表にサインし鬼魂を引いてくぐっていく。 「さて、音声案内。ギルド」 「それなら、大通り真っ直ぐ行けば着くぜ」 「なら直ぐ行くか。なんか乗車しながらは無理みたいだし」 歩行者天国みたいな感じで大通りが賑わっている。多数ある内の一本みたいだが、旅行者とか観光客用の大通りらしい。車用大通りは別個みたいだ。
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