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「リッカくん、あなたがベッドを傾けた所為で、マスターは足を挟んでしまったんです」
「実質マヌケと言うことですか。鬼魂、俺の二輪どこにある?」
マスターを無視して鬼魂を探す。声が届く範囲には居ないらしい。
「こちらで預かってますが、あの魔導二輪は魔心器ですか?」
「魔心器? なにそれ美味しいの」
「ええっ!? 魔心器の事知らないのですか!」
いやだって異世界初心者の上に、巻き込まれて違う場所に現れた、なんだから知るわけ無い。
そう伝えたらもの凄く驚かれた。直ぐにビンタして声を強制的に止めたけど。
「それは私が答えよう。魔心器とは、人が生まれながらに1つ、多くて2つ持っている武器、または醒獣の事だ。両方とも魔石によって触発され顕現するが、醒獣の場合は赤ん坊の頃から見えない状態で守ってくれている。
それにしても、君も勇者だったとはね」
「ああそうだった。マスター狐塚ってどうやって覚醒したかわかる」
「たしか、魔剣か聖剣がどうとか言ってたな」
「どうも、てかカード渡せ」
「そういえば持ってたな私」
ギルドカードを受け取り、鬼魂が置かれている場所に案内して貰った。
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